9月16日(木)、仙台在住のT様よりぽとふ館に段ボール2箱分の古布が届きました。T様は大出が約20年前、別の施設での仕事でお世話になり、以後も定期的に連絡を取り合ってきた方です。先日お母様が亡くなられ、遺品を整理している際に、ぽとふ館でさをり織りをやっているのを思い出し、お母様が使用されていた着物を「裂き織りの材料に使ってください」と送ってくださいました。裂き織りとは、古い布を紐状に裂いたものをよこ糸として織り込んだ織物のこと。江戸時代の東北地方で贅沢禁止令が発令され、新しい布地を使えなくなった人々が古い布を裂いてよこ糸とした、つまりリサイクル精神から始まった民芸品とされています。ぽとふ館ではこれまでさをり織りに取り組む中で、古布を使用した裂き織りも少しずつ行ってきました。

中身をみんなで確認しましたが、古くても味のある立派な着物ばかりで、「これ裂いちゃっていいんですか?」という職員の声多数です。遠いみちのくの地でぽとふ館を思ってくださる方がいることに感謝し、有効に活用させていただきます。

ちなみにT様はぽとふ館のブログも見てくださったようで、同封されていた手紙には「こんな時でも淡々と楽しもうとしている様子に頭が下がります。早く大騒ぎできるようになるといいですね。」とのお言葉がありました。北の国からこの記事も見ていただければと思っています。(記:大出)

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