キャロット班は、車椅子の方や賑やかな雰囲気が苦手な方が、落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと活動している班です。現在計13人が在籍しています。

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キャロット班の一日は、職員のピアノ生演奏の流れる『朝の会』からスタートします。曲はパッヘルベルの「カノン」。皆さんから「優雅だ」とご感想をいただいています。『朝の       会』で皆さんの出欠と一日の予定を確認した後、午前の活動に入ります。午前の活動は全員車椅子から降り、体の弛緩とスキンシップを目的にした『ふれあい体操』と、個別の機能訓練『からだづくり』が中心です。週に2回は小野理学療法士が、月に2~3回真田作業療法士が来所し、一人ひとりに合った『からだづくり』のメニューを組み立て、実地で職員を指導するとともに、実際の訓練にも当たってもらっています。

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午後は作業に取り組みます。メインは銅線のリサイクル作業の銅線はがし。さらに最近はランプシェード(電燈の傘)作りに挑戦しています。銅線はがしは、不要になったケーブル線を適当な長さに切り、裁断機に通して膜を剥がしやすくしたうえで、銅線とビニール膜を分ける作業です。握るのが難しい方は、クリップ等を用いた補助具を使って作業に取り組んでいます。ランプシェード作りは、膨らませた水風船にボンドを塗り、和紙や色花紙を貼り付けていきます。色鮮やかなランプシェードの傘は、なかなか実用化できるレベルには達しませんが、今年度は『けやきのいろどり』のタイトルで、ケヤキの枝にくくりつけ、9月の「ぽとふアート展」に出展しました。

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金曜午後は元美術教師の小林支援員による『アートの日』です。クレヨンやペン、絵の具を使ったアート作品が、次々に生まれています。また今年度は、廃材を利用したペイントボード作成にも取り組みました。キャロット班は、これからも利用者様の健康な「からだづくり」と「作業」、そして「社会参加」を軸に、いろいろなことに挑戦していきたいと思います。(記:田中)

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