平成28年度から開始した利用者自治会『ぽとふ笑顔の会』がスタートして約1年になりました。最初は、意見を言う利用者様が少なかったり、特定の人だけの発言になってしまうなど、戸惑いと手探りの中でのスタートでした。しかし1年を経て、議題の内容が安定したことで利用者様の意見が増えてきました。また定期的な実施が定着したため、意見を聞くときには静かになり、みんなで盛り上がるときには盛り上がる等、少しずつ活気のある自治会に成長してきています。これまでは、まず月1回のペースを定着させることを目標に行ってきました。来年度は2年目に入りますので、少しレベルアップするため、より“意思決定支援”を意識した取り組みにしていきたいと考えています。“意思決定支援”という言葉は2013年に施行された障害者総合支援法に盛り込まれた言葉で、最近は障害福祉以外の分野でも議論されるようになってきました。これは、「どんなに重い障害のある人でも、必ず『意思』や『意向』、『考え』や『気持ち』があり、適切な支援があれば自分で決めることができる。それを大前提として、ではどうすれば意思の決定を支援できるか…と考えながら支援していくこと」です。自主的に言葉を発せられる人だけでなく、ぽとふ館の全ての利用者様が「考えていること」「希望や気持ち」を利用者様や職員、みんなで話し合い、考え、汲み取っていけるような『ぽとふ笑顔の会』にしていきたいと思います。(記:高橋)

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