ぽとふ館の就労継続支援B型(ポテト班)は、設立段階の構想ではお弁当作りを行なう予定でした。ことしの4月からようやく食品販売作業の立ち上げに向けた商品開発に着手しています。立派な食品加工室を備えながらこの2年間はほとんど手を付けることができなかったのですが、他の活動が軌道にのり、ようやくその時間を作ることができました。 最初の3ヶ月の取り組みは、レシピの考案と調理実習の繰り返しでした。カレーは館長、唐揚げ弁当は佐藤、タコライスは西川とレシピ開発の担当者を決め、それぞれ自宅で研究を重ねました。出来上がったレシピをもとにポテト班で調理実習。でも事はそう簡単ではありませんでした。初めて使う業務用スパイスの扱いがうまくいかず、予想を遥かに超える激辛タコライスが誕生してしまい、初回は大惨事となりました。もちろん利用者・職員からは盛大なブーイング!またカレー作りでは野菜から出る水分量が家庭のものより圧倒的に多いので、煮込み時間やルウの量なども大幅に調整することとなりました。このように計画段階から実践に移る過程では、大量調理ゆえの様々な失敗がありました。7月からは法人全体の職員にも協力してもらい、月に一度「試販会」を行なっています。「どうかん」「ほがらかホーム」「ささぼし」に配達して各事業所の職員に味を評価してもらっています。配達の時間は決まっているので、これまでの作業では感じたことのない緊張感と焦りが生まれました。そんなピリッとした空気を利用者の方々も感じ、必死になって働いています。働くことを支援する身としては、これはとても感動的な光景です。利用者の頑張りに応えるためにも、私たちもベストを尽くしたいと思っています。今後は試販会の反省からレシピや工程を練り直し、年度内に3メニュー同時調理や試販会の頻度を増やすことを目標としています。引き続き、たくさんの方々にご協力いただきながら、このプロジェクトを進めさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。(記:西川)

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